
『ザ・ラストガイ』の舞台は、実在する街の航空写真です。上空から見下ろした本物の道路や建物、公園や競技場の上を、ラストガイと人々の行列が進んでいきます。こうした「本物の街」を舞台にしたゲームには、作り物の街とは違う魅力があります。
見慣れた街がゲームになる
航空写真を使ったゲームの最大の魅力は、知っている場所が出てくることです。自分が住んでいる街や、旅行で訪れたことのある街が画面に映ると、それだけで特別な気持ちになります。ラストガイの日本のステージで、見覚えのある建物や広場を見つけた人も多いのではないでしょうか。
地図を読む楽しさ
本物の街は、ゲームのために作られた街と違って、遊びやすいようには整えられていません。行き止まりや細い路地、大きな川や線路など、実際の街の構造がそのまま障害物になります。プレイヤーは、どの道がつながっていて、どこを通れば早く目的地に着けるのかを、地図を読むように考えることになります。
この「街の構造を読む」感覚は、ステージごとに大きく変わります。都市ごとの違いは世界の観光地としてのステージ比較でも取り上げています。
旅行気分を味わえる
上空から世界の街を見下ろす体験は、それ自体が小さな旅行のようなものです。ゲームを遊びながら、ふだんは見られない角度から都市の形を眺められるのは、航空写真ならではの楽しみです。
上から見下ろす視点の効果
航空写真のゲームは、真上から街を見下ろす視点で遊びます。この視点には、街全体の形がひと目でわかるという大きな利点があります。どこに道があり、どこが行き止まりで、どこに人が集まっているのか。地上の目線では見えない情報が、上空からははっきり見えます。
その一方で、建物の中や木の陰など、上からでは見えにくい場所もあります。見えるものと見えないものの組み合わせが、プレイヤーに「確かめに行く」理由を与え、探索の楽しさを生んでいます。
作り物の街との違い
ゲームのために一から作られた街は、遊びやすさを考えて、道の幅や建物の配置が整えられています。それに対して本物の街には、遊びのためではない理由で作られた道や建物があふれています。思いがけない近道が見つかったり、反対に大きく回り道をさせられたりするのは、本物の街を舞台にしたゲームならではの体験です。
現実の地理を知るきっかけに
ゲームで遊んだ街のことを、あとから地図で調べてみるのも楽しいものです。ステージで印象に残った広場や競技場、川や港が、実際にはどんな場所なのかを知ると、ゲームの思い出がさらに深まります。いつかその街を旅行したときに、「ここはゲームで走った場所だ」と気づく瞬間があるかもしれません。
実在の街を使ったゲームの広がり
その後も、地図や衛星写真、街の写真を使ったゲームはさまざまな形で登場しています。世界中の街角の写真から場所を当てるゲームや、実在の地形を再現したフライトシミュレーター、現実の地図の上を歩いて遊ぶ位置情報ゲームなど、遊び方は大きく広がりました。
ラストガイは、こうした流れの早い時期に、航空写真を「遊ぶための地図」として使ったゲームの一つだったといえます。ゲームの全体像はラストガイのレビューでまとめています。


