ゲームの歴史

PS3のダウンロード専用ソフトを振り返る:小さな名作が生まれた時代

大作だけでなく、アイデア勝負の小さなゲームが次々に登場したPS3の時代。ダウンロード専用ソフトの魅力と、ラストガイの位置づけを振り返ります。

エスケープゾーンと書かれた緑の区画が見えるゲーム画面

PlayStation 3の時代は、ゲームをディスクで買うだけでなく、ネットワークからダウンロードして買うことが当たり前になり始めた時代でした。『ザ・ラストガイ』も、最初はPlayStation Storeで配信されたダウンロード専用のソフトとして登場しています。

ダウンロード専用ソフトの広がり

2006年にPS3が発売されると同時に、オンラインサービスのPlayStation Networkが始まりました。ディスクの製造や流通にかかる費用がいらないダウンロード販売は、小さな開発チームでも新しいアイデアを形にしやすい仕組みでした。

その結果、PS3の時代には、短い時間で遊べるゲームや、ほかにない手触りを持つゲームが数多く生まれました。風になって花びらを運ぶ『Flower』、立体的な錯視を使ったパズル『echochrome』、シリーズで展開された『PixelJunk』など、今でも名前が挙がる作品がたくさんあります。

ダウンロードソフトならではの特徴

  • 値段が手ごろ:大作のディスクソフトより安い価格で販売されることが多くありました。
  • 短い時間で遊べる:1回のプレイが数分で終わるゲームが多く、気軽に遊べました。
  • アイデアが主役:派手な演出よりも、遊びの仕組みそのものの新しさで勝負する作品が目立ちました。
  • オンラインランキング:スコアを世界中のプレイヤーと比べられる機能を持つものも多くありました。

ラストガイの位置づけ

ラストガイは、こうしたダウンロードソフトの特徴をよく備えた作品です。ルールはシンプルで、1ステージは数分で終わり、オンラインランキングでほかのプレイヤーと記録を競えます。それでいて、実在の街の航空写真という、当時としては目を引く舞台を持っていました。

2008年夏の配信開始の後には、データ配信版の全19ステージに3ステージを加えたブルーレイディスク版も発売されています。ダウンロード専用ソフトとして始まり、のちにパッケージ版が出たという流れも、この時代らしいものです。

ディスクとダウンロード、それぞれの良さ

ダウンロード版は、店に行かなくても買ってすぐに遊べるのが魅力でした。ディスクを入れ替える手間もなく、遊びたいときにすぐ起動できます。一方で、ディスク版は手元に形として残り、パッケージのデザインや説明書も含めて楽しめます。中古で手に入れたり、友人に貸したりできるのもディスクならではの良さです。

ラストガイのように、ダウンロード版で人気を集めた作品が、追加の要素を加えてディスク版として発売されることもありました。ダウンロードで作品を知った人が、改めてパッケージを手に取るという流れは、この時代のゲームの楽しみ方の一つだったといえます。

小さなゲームが残したもの

PS3の時代のダウンロード専用ソフトの多くは、その後のゲームづくりにも影響を与えました。短い時間で遊べること、アイデアが主役であること、世界中のプレイヤーと記録を比べられること。今では当たり前になったこうした特徴は、この時代の小さな名作たちが広めたものでもあります。

今から遊ぶには

PS3のソフトを今から遊ぶ方法は今からラストガイを遊ぶにはで紹介しています。